時間が足りない。
今の時刻は0時過ぎ。
仕事が終わって、ご飯とお風呂を済ませた後は一人の静かな時間。
趣味が多い僕にとって時間とは貴重なのだ。一分一秒も無駄にはしない。
それは不可能だけれど。
今日はパソコンに向かって、にらめっこしながら文章を考えることにしよう。
すると、突然。「プルるるる…プルるるるる。」
携帯の着信音が響いた。
電話に出ると、友達のS君が「暇だおおおおおおおおおおお、飯食いに行こうぜ。」
と僕に問いかけてきたので、少し話をそらせるために、僕の趣味の話を熱く語ることにする。
なぜなら、時間が惜しいからだ。
今日はこれをやろうと決めたので、何としても阻止しなければ。
結局、飯に付き合うことにした。
1人の時間も大事だが、それ以上に友達と話すと楽しくて仕事の疲れも吹き飛んでいく。
誰もいない、すき屋のテーブルに2人でぽつんと腰を下ろす。
タッチパネルでの注文後、5分以内で運ばれてきた牛丼。
僕は毎回思うことがある。
玉ねぎでかいだろ。もう少し細かくてもいいじゃん。
甘くてうまいからまだ許せる。
食後の一服は蜜の味って喫煙者は口をそろえて言い放つ。
僕は吸わないのでよくわからない。
コーヒーを買おうと自販機にコインを入れると何度も戻ってくる。
これはお金の使い過ぎということなのか⁉諦めてコンビニで買うことにした。
そろそろ帰宅して続きをやりたい気持ちもなくはなくない。
S君はニートなので明日の予定も特になく、元気であった。
結局、ドライブをすることになった。
S君は運転手、僕は隣で洋楽を歌っていた。
社会人になるとなかなか、平日にドライブなどしないもので、元気な頃を語り合った。
この瞬間の時間は決して無駄なものではない。
時間は限られているが、だらだら携帯をいじるよりよっぽど素敵な時間だと感じた。
もう外が明るくなり始めた。
早く寝てまた明日、無駄のない時間を過ごそう。
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