若者は怖いもの知らずである。
夢を抱くのは自由で、そのスケールも宇宙のごとく無限大だ。
ある一人の少年は夢を見ていた。
僕にもっとお金があれば、自由に働ける世界があれば……………。
僕が世界を作り変えて、だれもが暮らしやすい世界に生まれ変わらせてやる。
そんな英雄みたいな夢物語だった。
ふと目を覚ますと、そこにはいつもと同じ平凡で退屈な毎日。
寝て起きて仕事に行く、その繰り返しのあとは友達と遊んでまた変わらぬ月曜日。
安定した生活は手に入れた。
ただ、それだけだった、、。
欲しいものを買い、貯金も少しづつ貯めて将来の家族を想像する。
家族の柱になるためには必死で仕事をしてお金を稼ぐ。
一週間の内の6日間働いて家族を支えるための礎を築き上げる。
家族の笑顔と成長ぶりを見るだけでどんなことも頑張れる。
まさに、理想の人生設計の一つである。
だが、人間は十人十色。
人生は自分好みにアレンジすることができる。
一週間の内の5日間は仕事をしなければいけない世の中なら、自分で変えていくしかない。
整備された道から外れて、道なき道を開拓しながら前に進む必要がある。
それがどれだけ過酷で苦しい道のりなのか、自分で歩んで見ないと想像の余地もないだろう。
しかし、その先に待っているのは自由かもしれない。
はたまた、地獄のような日々かもしれない。
僕が思うに、人と同じ道を行くのが一番楽なのだ。
自分で考えなくてもいいし、ヒヨコみたいに後ろをピヨピヨついていくだけ。
こんな楽な人生ならもうそれでもいいかもしれない!
疲れないし、休みの日は自由時間なのだから。
しかし、「それでは、つまらない」と僕は最近つくづく感じるようになった。
人と同じ道を歩むのが嫌ではない、だけど自由とは程遠い。
僕が考える自由とは、お金のために働かず、自分の興味のある事をひたすら追い求めていく。
それすなわち、自由な世界なのだ。(僕だけなのだけれど)
夢物語に思うかもしれない………いや実際に夢物語であっているけれど。(今はまだ)
ここから先の行動次第で夢か現実かどちらにでもなり得る。
先に進む前に、少し過去を振り返ってみよう。
第2章、数々の分岐点、あなたはどちらに進む?へ
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